kintoneとは

kintone（キントーン）は、サイボウズ株式会社が提供するクラウド型の業務アプリ構築プラットフォームです。プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、顧客管理、案件管理、プロジェクト管理、日報管理など、さまざまな業務アプリを自由に作成できます。

従来のExcelでの管理から脱却し、複数人でのリアルタイムな情報共有、コミュニケーション機能、ワークフロー機能などを活用することで、業務効率の大幅な向上が期待できます。中小企業から大企業まで幅広い規模の組織で導入されており、業務のデジタル化を推進する強力なツールとして注目されています。

プラグインとは

kintoneのプラグインは、kintoneの標準機能だけでは実現できない機能を追加するための拡張ツールです。kintone標準の機能でも十分多くのことができますが、より高度な要件や特定の業務に特化した機能が必要になった場合に、プラグインを導入することで機能を拡張できます。

プラグインには無料のものから有料のものまで様々な種類があり、サイボウズ公式のkintoneプラグインマーケットや、各開発会社から提供されています。導入も簡単で、管理者がプラグインファイルをアップロードして設定するだけで、すぐに新しい機能を利用できます。

kintoneのルックアップ、こんなお悩みありませんか？

kintoneでルックアップ機能を使っていて、こんな場面に遭遇したことはないでしょうか？

ケース1：顧客管理での困りごと

営業が、案件管理アプリでお客様、商談ステータス、見込受注額等を登録します。

案件管理アプリで新しい案件を登録しようとした時、「あれ、この新しいお客様、まだ顧客管理アプリに登録されていない…」

この場合、以下のような手順を踏む必要があります。

1. 現在の案件登録を一旦中断
2. ポータル画面に戻る
3. 顧客管理アプリを探して開く
4. 新しい顧客情報を登録
5. 再び案件管理アプリに戻る
6. 改めて案件登録を開始してルックアップで顧客を選択

ケース2：商品管理での困りごと

見積書作成アプリで商品をルックアップしようとしたら、「この新商品、まだ商品マスタに登録していなかった…」

こちらも同様に、アプリを行き来する必要があり、入力作業が中断されてしまいます。

このような 「ルックアップ元のアプリにデータがない」 という状況は、kintoneを使っていれば必ず遭遇する問題です。その度に作業を中断してアプリを切り替えるのは、面倒ですよね。

ルックアップアプリ表示プラグインの紹介

そんな悩みを一気に解決してくれるのが、TiS（合同会社ぱんだ商会）が開発した「ルックアップアプリ表示プラグイン」です。

プラグインの概要

このプラグインを導入すると、ルックアップフィールドの横に小さな編集アイコンが表示されるようになります。このアイコンをクリックすることで、ルックアップ元のアプリの新規登録画面や編集画面を別ウィンドウでポップアップ表示できます。

主な機能

• 新規レコード作成：ルックアップ元にデータがない場合、その場で新規登録画面を開けます
• 既存レコード編集：既にルックアップしているデータの編集画面も開けます

費用

完全無料で利用できるのも魅力的なポイントです。

設定手順

それでは、実際にプラグインを導入して設定する手順をご説明します。

1. プラグインのダウンロード

1.TiSのルックアップアプリ表示プラグインページにアクセス

2.ページ中央の「無料ダウンロード」ボタンをクリック

3.このような画面が出ますが、こちらもOKして大丈夫です

4.ZIPファイルがダウンロードされます（解凍しないでください）

2. kintoneへのプラグイン追加

1.kintoneにログインし、「kintoneシステム管理」をクリックする

2.その他＞「プラグイン」をクリック

3.「読み込む」ボタンから、１でダウンロードしたZIPファイルをアップロードする

4.プラグインを読み込む対象のアプリを開く

5.画面右上の歯車アイコン（設定）をクリック

6.設定で「プラグイン」を選択

7.「プラグインを追加」をクリック

8.「kintoneルックアップアプリ表示プラグイン」にチェックを入れ、「追加」ボタンをクリック

3. ルックアップフィールドの準備

プラグインを使用するには、あらかじめルックアップフィールドが設定されている必要があります。まだ設定していない場合は以下の手順で設定してください。

1.アプリの「設定」→「フォーム」を開く

2.「ルックアップ」フィールドを配置

3.ルックアップ元のアプリと取得するフィールドを指定

4.フォームを保存し、「アプリを更新」をクリックして設定を反映

4. プラグインの設定

1.アプリの「設定」→「プラグイン」を開く

2.「ルックアップアプリ表示プラグイン」の歯車アイコンをクリック

3.設定画面で、対象となるルックアップフィールドを選択

4.「保存」をクリック

5.「アプリを更新」をクリックして設定を反映

5. 動作確認

1.レコード追加画面を開く

2.ルックアップフィールドの横に鉛筆のアイコンが表示されていることを確認

3.アイコンをクリックして、ルックアップ元のアプリのポップアップが正常に表示されるかテスト

まとめ

ルックアップアプリ表示プラグインは、kintoneの日常的な運用で必ず発生する「アプリ間の行き来」という課題を、シンプルかつ効果的に解決してくれます。

導入のメリット

• 作業効率の大幅向上
• 入力ストレスの軽減
• ミスの削減（作業中断による入力忘れなど）

こんな方におすすめ

• ルックアップ機能を頻繁に使用している
• データ入力の効率化を図りたい

設定も非常に簡単で、kintone初心者の方でも安心して導入できます。ぜひ一度お試しいただき、kintoneでの業務効率化を実感してください。

kintoneの構築代行は、チョイデジ株式会社におまかせ！

kintoneは、ノーコードでアプリを構築できるため、設定自体は非常に簡単です。しかし、基幹システムのような複雑な業務ロジックや、特定の細かい要件に対応しようとすると、標準機能だけでは解決できない壁に直面しやすいという側面もあります。

実際に、kintoneを導入されている企業様から、「アプリの作成自体はスムーズに進められたが、標準機能では実現できない動作や機能（例：複雑な計算、外部連携、特殊なグラフ表示など）を実装したい」とお問い合わせいただいたこともございます。

チョイデジでは、こうしたお悩みにお応えするため、以下のようなサービスを提供しています。

ノーコード・ローコード開発サービス

kintoneは標準機能が豊富で柔軟なカスタマイズが可能な一方、業務に合わせた調整には専門的な知識が求められることもあります。「ノーコード・ローコード開発サービス」では、kintoneをはじめとするノーコードツールの設定・カスタマイズの代行から運用サポートまで、包括的にご支援いたします。

クラウド導入支援サービス

業務改善のためにクラウドサービスの導入を検討していても、「どのサービスが自社に合っているのか分からない」「必要な機能をどう整理すればいいのか迷う」「ベンダーとのやり取りや初期設定に手が回らない」といった課題を抱える企業は少なくありません。「クラウド導入支援サービス」は、そうしたお悩みに対して、kintoneを含むクラウドサービスの選定から初期設定までを一気通貫でサポートするサービスです。

カスタム開発サービス

ノーコード・ローコードツールやパッケージソフトは手軽に導入できる反面、複雑な業務要件への対応や画面デザインの変更といった高度なニーズには対応しきれないことがあります。「カスタム開発サービス」は、そうした標準機能では対応しきれない業務課題に対して、コーディングを伴う開発を行うサービスです。

DXアドバイザリーサービス

デジタル化を進めたいと考えていても、「何から手をつければいいのか分からない」「kintoneのようなツールを導入しても、業務全体の改善につながるか不安」といった声を多く耳にします。「DXアドバイザリーサービス」は、お客様の現状を丁寧に分析し、業務全体の段階的かつ実現可能なDXの道筋をご提案するコンサルティングサービスです。

ITよろず相談サービス

「ITよろず相談サービス」は、“身近なIT相談窓口”として、kintoneをはじめとするIT全般のお悩みにお答えする、月額定額制のサポートサービスです。「kintoneの構築を依頼するほどではないが、設定について気軽に相談できるパートナーが欲しい」といった方にお薦めのサービスです。

チョイデジ株式会社について

私たちは「ちょっとずつ、ちょうどいいデジタル化。」をコンセプトに、お客様に寄り添ったIT活用・DX支援を行っています。ノーコード・ローコードツールの導入支援から、カスタムシステム開発まで、幅広くサポートいたします。

ご相談・お問い合わせは、以下のフォームからお気軽にお寄せください。