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プログラミング不要!JUST.DBの「データフロー」で業務を自動化しよう

2025.11.14

毎日の業務で「この作業、もっと簡単にできないかな?」と思ったことはありませんか?

例えば、

  • 複数の部署から届く売上データを毎月まとめる作業
  • 商品マスタと在庫データを突き合わせて在庫状況を確認する作業

これらの作業、実はJUST.DBの「データフロー」機能を使えば、プログラミングの知識がなくても自動化できるんです。

JUST.DBの「データフロー」とは?

データフローとは、データベースの情報を使って「いつも手作業でやっている処理」を自動で行ってくれる機能です。

従来なら、システム部門にプログラムを作ってもらったり、Excelで複雑な作業をしたりしていた処理を、ドラッグ&ドロップの簡単操作で自動化できます。

こんなことができます

データの加工

  • 文字列の半角全角を変換する
  • 請求データの先月の日付を今月の日付に一括変換する

データの移動・コピー

  • 今月の売上データを別のテーブルにコピーする
  • 完了したプロジェクト情報を履歴テーブルに移動する

データの結合

  • 商品マスタと売上データを商品コードで結合する
  • 顧客情報と注文履歴を組み合わせる

データの絞り込み

  • 今月登録された新規顧客だけを抽出する
  • 在庫が10個以下の商品を警告リストに出力する

なぜプログラミング知識がなくても使えるの?

1. 視覚的な操作画面

データフローの設定画面は、まるでフローチャートを描くような感覚で操作できます。左側のメニューから処理したい項目を選んで、右側の作業エリアにドラッグ&ドロップするだけ。線でつなげれば処理の流れが完成します。

2. 豊富なテンプレート

よく使われる処理パターンは、あらかじめ「編集要素」として用意されています。難しいプログラムコードを書く必要は一切ありません。

3. プレビュー機能で安心

実際にデータフローを実行する前に、「どんな結果になるか」をプレビューで確認できます。想定した通りの結果になっているかを事前にチェックできるので安心です。

実際の設定手順

ここでは、実際のビジネスシーンでよくある例として、「商品の発注申請が承認されたら、支払申請レコードを自動で作成する」データフローの作成方法をご紹介します。

設定例:商品発注承認後の支払申請自動作成フロー

このフローで実現できること

  • 発注申請が承認されると自動で支払申請レコードが作成される
  • 発注申請の情報(金額、申請者、商品情報など)が支払申請にコピーされる
  • 承認→支払という一連の業務プロセスが自動化される

ステップ1:データテーブルとパネルの準備

まず、データフローで使用するデータを格納する場所と、操作画面を用意します。

必要なデータテーブル

  1. 発注申請テーブル(入力側)
    • 商品名、数量、単価、合計金額、申請者などの項目
  2. 支払申請テーブル(出力側)
    • 支払先、支払金額、支払予定日、申請者などの項目

必要なパネル

  • 発注申請を入力・表示する一覧・単票パネル
  • 支払申請を入力・表示する一覧・単票パネル

ステップ2:承認データテーブルの設定

発注申請テーブルを「承認が必要なテーブル」として設定します。

なぜこの設定が必要?

  • 承認完了のタイミングでデータフローを自動実行するため
  • 「申請→承認→次の処理」という業務フローを実現するため

設定方法

①→⑤まで順にクリックし、承認フローの設定画面を開きます。

ステップ3:承認フローの設定

どのような手順で承認を進めるかを設定します。

承認フローの例

  1. 申請者が発注申請を提出
  2. 部門長が内容を確認・承認
  3. 承認完了と同時にデータフローが自動実行される

ステップ4:データフローの作成と設定

いよいよメインのデータフローを作成します。

4-1:データフロー新規作成

  1. データ管理画面を開き、「データフロー管理」をクリック
  2. 「データフローの新規作成」をクリック
  3. 表示名に「発注承認後支払申請自動作成」など、わかりやすい名前を入力

4-2:実行方式の選択

  • 「リアルタイム実行」を選択
  • 実行パネル:発注申請のパネルを指定
  • 実行ユーザー:支払申請テーブルへの書き込み権限を持つユーザーを指定

4-3:要素間の接続 「レコード取込」→「データ編集」→「レコード出力」の順に線で接続

4-4:データフローの構築

  1. レコード取込要素の設定
    • 承認された発注申請のデータを読み込む設定

2.データ編集要素の設定(必要に応じて)

  • 発注金額から支払金額への変換
  • 支払予定日の自動計算など

3.レコード出力要素の設定

  • 支払申請テーブルにレコードを作成する設定
  • 発注申請からコピーする項目を指定

4-5:プレビューでテスト

  1. テスト用の発注申請レコードを選択
  2. プレビュー機能で正しく支払申請レコードが作成されるか確認

ステップ5:承認フロー完了後の設定

作成したデータフローを承認完了時に自動実行されるよう設定します。

設定手順

  1. 発注申請の承認フロー設定画面を開く
  2. 「承認完了後のアクション」として作成したデータフローを指定
  3. 設定を保存

ステップ6:動作確認

テスト実行

  1. テスト用の発注申請を作成
  2. 承認フローを通して承認を完了
  3. 支払申請テーブルに自動でレコードが作成されることを確認
  4. コピーされたデータが正しいことを確認

完成後の業務フロー

設定完了後は以下の流れで自動化されます。

  1. 申請者:発注申請を作成し、「申請へ」ボタンを押下
  2. 承認者:発注申請の内容を確認し承認
  3. システム:承認完了を検知し、データフローを自動実行
  4. システム:発注申請の情報をコピーして支払申請レコードを自動作成
  5. 経理担当:作成された支払申請レコードを確認し、支払処理を進める

従来の作業との比較

  • 従来:紙の発注申請書に部門長の押印を取得し、経理へ手渡し。経理がシステムに入力し、支払処理をする。(紙の回覧の手間、転記ミスのリスクあり)
  • 自動化後:JUST.DBのパネル上に、すべての申請の承認状況が一覧表示される。承認と同時に支払申請が自動作成(ミスなし、即座に処理開始可能)

業務でのデータフロー活用例

例1:月次売上レポートの自動作成

従来の作業: 各店舗から送られてくるExcelファイルを手動で集計し、本部用のレポート形式に整える作業に毎月2日かかっていた。

データフロー活用後:

  • 各店舗のデータを、期間で絞り込んで自動で取り込み
  • 商品カテゴリ別、店舗別に集計
  • 毎月1日に自動実行され、朝には完成したレポートができている

例2:在庫アラートシステム

従来の作業: 在庫管理者が毎日各商品の在庫数を確認し、少なくなった商品をExcelリストにまとめて発注部門に連絡。

データフロー活用後:

  • 在庫数が設定値以下になった商品を自動抽出
  • 発注部門用のアラートリストを自動生成
  • 毎朝8時に自動実行され、該当商品があれば関係者にメール通知

例3:顧客分析レポート

従来の作業: 顧客マスタ、購買履歴、ポイント履歴を手動で突き合わせ、優良顧客リストを作成。

データフロー活用後:

  • 複数のテーブルを自動で結合
  • 購買金額、購買頻度、ポイント利用状況から顧客ランクを自動判定
  • 四半期ごとに更新される優良顧客リストを自動生成

便利な機能

編集要素の複製機能

何ができる? 一度作った処理パターンをコピーして、似たような処理を簡単に作れます。

業務がこう楽になります

  • 毎月の売上集計フローを作ったら、それをコピーして四半期集計フローもあっという間に完成
  • 部署別の処理フローを一つ作れば、他の部署用も数分で作成可能
  • 設定し直す手間が省け、作業時間を大幅短縮

子フロー機能

何ができる? 一つの処理が終わったら、自動で次の処理も実行してくれる連携機能です。

業務がこう楽になります

  • 請求データの集計が終わったら、自動で請求書を出力して関係者にメール通知
  • レポート作成後、自動でファイルサーバーに保存

活用例 月末の売上処理なら:売上集計→部門別レポート作成→管理職にメール送信→ファイル保存、という一連の流れを全自動化できます。

まとめ

JUST.DBのデータフロー機能を使えば、これまで手作業で行っていた定型的なデータ処理を大幅に効率化できます。

導入のメリット:

  • 時間短縮:毎月の定型作業が自動化され、他の業務に集中できる
  • ミス削減:手作業によるヒューマンエラーを防止
  • 標準化:処理手順が統一され、誰でも同じ結果を得られる
  • コスト削減:システム部門への依頼が不要

プログラミングの知識がなくても、直感的な操作で業務を自動化できるJUST.DBのデータフロー。ぜひあなたの業務でも活用してみてください。

まずは小さな処理から始めて、徐々に複雑な業務フローに挑戦していけば、きっと業務効率が大幅に改善されるはずです。

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JUST.DBは標準機能が豊富で柔軟なカスタマイズが可能な一方、初期設定や業務に合わせた調整には専門的な知識が求められることもあります。「ノーコード・ローコード開発サービス」は、JUST.DBをはじめとするノーコードツールの設定・カスタマイズの代行から運用サポートまで、包括的にご支援いたします。

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チョイデジ株式会社について

私たちは「ちょっとずつ、ちょうどいいデジタル化。」をコンセプトに、お客様に寄り添ったIT活用・DX支援を行っています。ノーコード・ローコードツールの導入支援から、カスタムシステム開発まで、幅広くサポートいたします。

ご相談・お問い合わせは、以下のフォームからお気軽にお寄せください。

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